学生時代のアフリカ体験から雌伏50年、『奴隷貿易の旅』を出版した上幸雄さん

 昨年末、萩支局の山中修さんから1冊の本が届いた。友人の上幸雄さんが出版した『奴隷貿易の旅』という本だった。読み終わってしばらく茫然自失に陥った。奴隷といえば、『アラバマ物語』や『風と共に去りぬ』、『ルーツ』などもっぱらアメリカ映画とテレビから得た知識だけで、ヨーロッパの国々が奴隷の売買で富を築いた歴史に無知だったからだ。この本を読んで興味を覚えたら、著者である東京・小平市在住の上さんを取材してほしいと、山中さんの添え書きがあった。(本誌・菅原)