豪雨災害が続く日本列島 「気候非常事態宣言」をした壱岐市
(ジャーナリスト 松本克夫)

 昨年の西日本豪雨災害に続く今年の台風19号による豪雨災害。間違いなく地球温暖化に脅かされていると実感する昨今だが、世界ではもはや地球温暖化という表現では生ぬるいとして、「気候危機(クライシス)」や「気候非常事態(エマージェンシー)」という言葉が飛び交っているという。9月の国連機構行動サミットに見られるように、もう一刻の猶予もならないとして世界中が立ち上がっている状況だが、残念ながらどうも日本は立ち遅れ気味である。そうした中で、長崎県壱岐市が温室効果ガス排出ゼロに向けた「気候非常事態宣言」を採択した。世界的に見れば、遅ればせの感もあるのだが、日本では第1号である。それまで環境対策で特別目立った存在でもなかった壱岐市がどうして先陣を切ったのか、現地の事情を報告しよう。