街角の「無料相談屋」からソーシャルバーの店主へ
「よりどころ」と「やくどころ」づくりを進める嶋田匠さん

(NPO法人地域交流センター代表理事/東神田支局長 橋本正法)

 暑さも残る9月初旬の夕刻、スマホを頼りにソーシャルバー〝PORT0〟を目指した。東京・有楽町のガード沿いを進み、築64年・エレベーターなしというビルの狭い階段を上っていく。人とすれ違う時は互いに体を横にしなければならないほど狭い。息を切らしながら最上の4階まで上ると、薄灰色の鉄の扉が待っていた。扉には何も書かれていない。「本当にここなの?」と、恐る恐るノックして扉を開けてみると、中は10人も入れば満席となるカウンターバーであった。そこに「ようこそ」の声。のぞき込む私を、嶋田匠さん(26)が笑顔で迎え入れてくれた。