辻一幸早川町長とたどる平成の地域政策
(ジャーナリスト 松本克夫)

 本誌は「地域づくり情報誌」と称しているのだが、地域づくりに関係する国の政策をあまり取り上げたことはない。「国の政策に従ってやっています」という地域づくりではストーリーになりにくいからである。やはり国の政策などお構いなしに、自らの知恵と情熱で地域の難題に立ち向かった話の方に魅かれる。しかし、『かがり火』も「平成」と同様、創刊以来31年を経過したから、この辺で平成の国の地域政策を振り返ってみるのも悪くはなかろう。国の地域政策といっても、小さな補助金まで含めれば無数にあるから、どれを選んだらいいか迷う。そこで、自治体の現場からこの間の国の政策を見続けてきた辻一幸山梨県早川町長(78)に知恵を借りることにした。
 辻さんは、早川町長を10期務めており、現役の首長では最古参である。辻さんの受けとめ方を参考にしながら、読者からの寄稿を織り交ぜ、平成を振り返ってみることにしよう。