農村の景観を守りたい
先人の石積みの技術を広く伝えたいという東京工業大学准教授・真田純子さん


 田舎を歩いていて、棚田や段畑の風景に出会うとほっとする。急斜面の段畑をがっちり囲ってある石積みの擁壁は美しくもあり、その土地に暮らす人々の心意気のようなものも感じて頼もしい気になる。しかし近年、石積みの崩壊も目立つようになった。高齢化が進み、人手不足もあって、家族や集落で受け継がれてきた石積みの技術が危機に瀕しているのである。
 東京工業大学の真田純子准教授は2007年、徳島大学の助教時代に石積みと出会った。コンクリートやモルタルなどの接着剤を使わず、崩した石を何度でも積み直すことのできるエコで持続可能な技術は、広く継承していくべきだと考えた。土地の石工さんから学んだ口伝のわざを『図解 誰でもできる石積み入門』(農文協刊)にまとめた。この本は、少し大げさにいえば、日本の田舎の美しさを守る“救世主”となるかもしれない。

真田さんが石積みと出会ったのは、ソバまき体験
「東工大大学院で博士の学位を取った後もなかなか就職先は見つからず、建設コンサルタントのアルバイトをしながら研究生活を続けていました。~(続きは本誌に掲載)

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