杉原学のちょっとゆるめな連続対談「そんな生き方あったんや!」
第12回ゲスト アーティスト 岩﨑有ニさん


 色鮮やかでおいしそうなスイーツ。愛嬌のある謎の生き物……。そこに展開するのは、いわゆる「おとぎの国」ともちょっと違う、「リアルな異世界」。「不思議な絵だなあ……」と思っていたその作品が、実は絵ではなく「写真」だと知ると、誰もが思わず二度見、三度見してしまう。そんな独自の表現を生み出しているのが、現代美術の名門校・ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ出身のアーティスト、岩﨑有二さんです。
 彼の作品は、「立体作品を平面作品として再構築するための手法であり、絵画とも、写真とも、立体とも異なる、新たな表現方法」(「ギャラリーHANA」HPより)として、高い評価を得ています。今回はそんな岩﨑さんに、作品の創作プロセスや、アーティストの道を選択した経緯などについて伺いました。そこには文章を書くプロセスにも通じる部分があり、モノづくりのヒントが満載の対談となりました。

「こだわり」と「天職」
杉原 不思議な作品ですよね。粘土や紙で立体を作り上げて、それを撮影した写真が、まるで絵画のように見えるという。制作にはかなり時間がかかると思うんですが、どれくらいのペースで作っているんですか。

岩﨑 理想としては、だいたい1カ月に1作品なんですけど、実際そうはいかないですね。時間をかけて立体を作っても、最終的に写真として面白くなかったらボツ。そうなると1カ月丸ごとダメにしてしまった感じがするので、さすがにちょっとこたえますけど。ちょうど前の作品が、2カ月ぐらいかかったけど結局ボツになっちゃって(笑)。だから今は3カ月ぐらい何も完成していない状態という。
(続きは本誌に掲載)

 

 

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